3月27日(水曜日)に徳島大学・鹿児島大学・水産大学校と連携した取り組み「長洲干潟の環境保全・再生実験」の報告会が開催されました。
この報告会では、徳島大学・鹿児島大学・水産大学校による長洲干潟の変遷(あさり漁獲高の推移やこれまでの資源回復への取り組み)をはじめ、水質・底質・ドローンによる干潟地形・付着藻類などのデーターを解析し、長洲干潟の現状の評価並びにアミノ酸コンクリートブロック及び浚渫土の有効活用を目指した研究・実験の調査結果報告が行われました。
報告会では、調査結果をもとに長洲干潟環境の維持・再生へ向けて大学と漁業者・行政関係者での活発な意見交換が実施されるとともに「長洲町干潟の環境保全・再生ガイドブック」も本年度新たに作成されるなど、今後も産学官連携による水産振興へ向けた取り組みが期待されます。
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熊本北部漁業協同組合 上田代表理事組合長 | 中逸町長 |
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徳島大学 中西 客員教授 | 鹿児島大学 西 教授 | 水産大学校 阿部 博士 |
【水産振興へ向けての取り組み】
平成27年10月に長洲町では「まち・ひと・しごと創生」総合戦略を策定しました。この総合戦略の中で、自治体・生産者・漁協だけではなく、民間企業・金融機関・研究機関など多種多様な業種を超えた連携を図ることで、生産技術の研究や新たな付加価値を創造し、人材育成を図りながら地域資源を活かした水産業の振興を目指しています。
【長洲干潟の環境保全・再生実験】
全国的にあさりの資源が減少している中,長洲地先の干潟ではあさりをはじめとする干潟の豊かな資源が持続的に維持・活用されています。今後も持続的に干潟の資源を増殖・維持・活用するため,これまでの干潟環境の変遷を整理するとともに現状の干潟環境の把握・評価を行い、加えてあさり等資源増殖のための新たな方法を検証することを目的に平成29年度より実施しています。