3月26日（木曜日）、地方創生への取り組みとして長洲町・熊本北部漁業協同組合・大学との産官学連携より行った干潟の再生や保全に向けた調査・研究の成果を水産業関係者及び行政関係者へ報告する地方創生事業報告会を開催しました。
　報告会では、まずはじめに福岡大学の渡辺教授より「長洲干潟におけるフルボ酸鉄シリカ資材（水質浄化作用）を用いたヘドロ浄化に関する基礎的研究事業」についての報告があり、ヘドロの減少、あさりの資源回復、干潟の環境改善等が確認された成果などについての報告がありました。

　次に、徳島大学・鹿児島大学・水産大学校による「長洲干潟の環境保全・再生に向けた実証試験・研究事業」についての報告があり、長洲干潟の現状の評価並びにアミノ酸コンクリートブロック及び浚渫土の有効活用を目指した研究・実験の成果などについての報告がありました。

　その後、調査結果をもとに長洲干潟の環境維持・再生へ向け活発な意見交換が行われました。

熊本北部漁業協同組合 上田代表理事組合長	福岡大学 渡辺教授	徳島大学　中西客員教授

報告を熱心に聞き入る参加者の皆さん	水産大学校　阿部准教授	活発な意見交換が行われました

【水産振興へ向けての取り組み】

平成27年10月に長洲町では「まち・ひと・しごと創生」総合戦略を策定しました。この総合戦略の中で、自治体・生産者・漁協だけではなく、民間企業・金融機関・研究機関など多種多様な業種を超えた連携を図ることで、生産技術の研究や新たな付加価値を創造し、人材育成を図りながら地域資源を活かした水産業の振興を目指しています。