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光化学スモッグについて

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「光化学スモッグ」という言葉を知っていますか?

 

 今からおよそ40年前の1970年7月、東京都杉並区でクラブ活動中の女子高校生が倒れるという事件が起きました。その原因が光化学スモッグだったということで、大気汚染の一つとして大問題になりました。熊本県内でも2006年6月、熊本市で観測史上初の「光化学スモッグ注意報」が発令され、また、全国各地でも注意報が多発し、広域的な問題になっています。

 

(1) 光化学スモッグとは?

 自動車や工場などから排出される窒素酸化物や炭化水素などは、太陽からの強い紫外線を受けると光化学反応を起こし、光化学オキシダント(酸化性物質)に変化します。この濃度が高くなると、大気に白いモヤがかかったようになります。これが「光化学スモッグ」と呼ばれています。光化学オキシダントには様々な物質が含まれていますが、その70%以上はオゾンであると言われています。

 

(2) 光化学スモッグが発生しやすい気象条件は?

 光化学スモッグは、3~10月頃にかけて日差しが強く、気温が20℃以上と比較的高くて、風が弱い(秒速3メートル以下)日に発生しやすくなります。一日のうちでは、午前10~11時頃から濃度が上昇しはじめ、午後1時~4時頃に最も濃度が高くなります。日没後は徐々に濃度が低くなります。

 

(3) 健康への影響は?

 人によって違いがありますが、敏感な眼、鼻、のどが影響を受けやすく、主な症状は「眼のチカチカやショボショボ」「涙流れ」「のどのイガイガや痛み」などです。さらに濃度が高くなると呼吸が困難になるなど、症状が悪化します。

 

(4) 光化学スモッグ注意報とは?

 熊本県では、県内の23地点で測定された光化学オキシダントの濃度を常時監視しています。もし濃度が高くなり、健康への影響が懸念される事態になった場合には、光化学スモッグ注意報を発令します。さらに高濃度になったら警報を発令します。長洲町は、荒尾地域となり、測定局は荒尾市役所に設置されています。荒尾地域の発令地域の範囲は、荒尾市長洲町南関町・和水町となります。

 

(5) 注意報等が発令されたらどうすればいい?

 注意報等が出たら、屋外での活動はやめて、できるだけ屋内に入りましょう。目やのどに症状がでたら、きれいな水で洗眼、うがいを十分に行い安静にしてください。それでも回復しない場合や、せき、頭痛など他の症状が続く場合は、病院で診察を受けてください。なお、注意報等を発令・解除した場合には、熊本県ホームページ(携帯電話向けのページを含む。)の緊急情報の欄に情報を掲載します。また、テレビ、ラジオ等でも情報が流されますので、発生しそうな日にはこまめにチェックしてください。

 

 

◎ 光化学スモッグ注意報等の発令状況(最高濃度)

・H18年度6月7日に本県初の「注意報」を熊本市地域に発令(0.123ppm)

・H19年度4月27日から5月27日までの間に天草地域、菊池市地域に4日間、

 延べ7地域に注意報発令。(4/27の0.137ppm)

・H20年度5月27日に菊池・阿蘇地域に予報発令(0.116ppm)

・H21年度5月8日に宇城・上益城地域、天草地域に注意報発令(0.126ppm)

 

 

 

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