下水汚泥が農業用肥料に
【下水汚泥とは?】
各家庭の排水口から流れ出た汚水は、汚水管を通って下水処理場へ運ばれ、きれいな水へ再生して有明海へ放流されます。
長洲町では、標準活性汚泥法という方法で汚水をきれいにしていますが、標準活性汚泥法とは、汚水に空気を吹き込むことで、有機物を分解する微生物が活発になり、汚水の中に含まれる有機物(栄養分)を食べて水をきれいにするものです。この微生物が沈んで溜まったものが下水汚泥となります。
【下水汚泥のリサイクル】
この、下水汚泥については産業廃棄物として、その処分を業者に委託して排出していますが、平成27年度までは焼却してセメントの材料としてリサイクルをしていました。
このようななか、汚泥を農業用肥料等に利用し、循環型社会の形成を目指す『くまもと⽣活排⽔処理構想2016』が平成29年3月に策定されました。長洲町はこれに先駆けて、平成28年度より長洲町浄化センターから排出される下水汚泥を有効利用するため、株式会社クリーン発酵九州(荒尾市大島1738番2)へ委託し、汚泥を農業用肥料として再利用しています。
この肥料は、植物に有益な窒素・リン等の栄養分を豊富に含んでおり、土壌づくりに適した堆肥です。肥料を使ってみたい方、興味のある方は株式会社クリーン発酵九州(0968-62-5588)へお問い合わせください。
肥料の登録内容
登録番号 |
生第103494号 |
肥料の種類 |
汚泥発酵肥料 |
肥料の名称 |
クリーンユーキK |
原料の種類 |
木材チップ・下水処理場汚泥・し尿処理場汚泥・排水処理場汚泥・浄化槽汚泥 |
主な成分の含有量(生産した事業場における測定値)
窒素全量 |
3.1% |
りん酸全量 |
4.0%~5.0% |
加里全量 |
0.5%未満 |
炭素窒素比 |
5.9% |
PH |
7.0~8.0 |