高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種(定期・任意)最終更新日:2025年05月22日
肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。使用するワクチン
23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを1回接種します。子どもに対する肺炎球菌ワクチンとは異なります。
その他に、接種前に発熱を呈している方、重篤な急性疾患に罹っている方、それぞれの予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方等はいずれのワクチンをも接種出来ません。
また、心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方、けいれんを起こしたことがある方、免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方、帯状疱疹ワクチン(生ワクチン、組換えワクチン)の成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方等はいずれのワクチンについても接種に注意が必要です。
ワクチンの安全性
報告頻度 | 5%以上 | 1~5% | 1%未満 | 頻度不明 注) |
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全身症状 | 倦怠感、違和感、悪寒、発熱 | ほてり | 無力症 | |
筋・骨格系 | 筋肉痛 | 関節痛、関節炎CK(CPK)上昇 | ||
注射部位 | 疼痛、熱感、腫脹、発赤 | 硬結 | 掻痒感 | 可動性の低下 |
精神神経系 | 頭痛 | 感覚異常、熱性痙攣、浮動性めまい | ||
呼吸器 | 咽頭炎、鼻炎 | |||
消化器 | 悪心 | 嘔吐、食欲減退 | ||
血液 | リンパ節症・リンパ節炎、白血球数増加 | |||
皮膚 | 皮疹 | 蕁麻疹、多形紅斑 | ||
その他 | ALT(GPT)上昇 | 腋窩痛 | 血清病、CRP上昇 |
注)自発報告あるいは海外において認められている
※新製剤および旧製剤で認められた副反応を記載
接種を受けられない方
以下の方は、接種を受けることができません。・この予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことがある方
・高齢者に対する肺炎球菌ワクチンの対象者にあっては、同じワクチンを受けたことのある方
・その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方
また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。
・発熱している。・重篤な急性疾患にかかっている。
接種に注意が必要な方
以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。
・心臓、腎臓、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する方・これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
・けいれんを起こしたことがある方
・免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方
・妊婦または妊娠している可能性のある方
他のワクチンとの同時接種・接種間隔
接種を受けた後の注意点
注射した部分は清潔に保つようにしてください。
接種当日の入浴は問題ありません。
当日の飲酒、激しい運動は控えるようにしてください。
定期接種の対象者とスケジュール
以下に該当する方に、1回の接種を行います。
- 65歳の方
- 60~64歳で対象となる方(※)
※心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
(注意点)
・65歳の誕生日前日から66歳の誕生日前日までに接種することができます。
66歳の誕生日以降は定期接種の対象となりません。
・過去に23価肺炎球菌ワクチンの接種を受けたことがある方は定期接種の対象となりません。
・協力医療機関にご予約のうえ接種してください。
・協力医療機関以外での接種を希望される場合は必ず事前にすこやか館までご相談ください。
23価肺炎球菌ワクチン
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自己負担額
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3,000円
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助成回数
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1回
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定期接種対象者には誕生日の翌月に通知を発送しております。
接種を受けれる際には、同封している予診票及び予防接種済証が必要となります。
万が一、紛失等をされた場合にはすこやか館へご連絡ください。
任意接種
接種日当日に65歳以上の方で定期接種の対象者以外の方
(注意点)
・協力医療機関にご予約のうえ接種してください。
23価肺炎球菌ワクチン | |
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助成額(上限額)
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3,000円 |
高齢者肺炎球菌予防接種協力医療機関(定期・任意)
予防接種健康被害救済制度について
予防接種は、感染症を予防するために重要なものですが、健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、副反応による健康被害をなくすことはできないことから、救済制度が設けられています。
このページに関するお問い合わせ
福祉保健介護課 保健センター(すこやか館)
TEL:0968-78-7171