金魚のひとりごと最終更新日:2025年03月07日
オランダシシガシラのランちゃんが、何かをそっとつぶやいています。
ちょっと耳を澄ませてみましょう…。
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わたしは、九州は熊本県の北西部、有明海を横断するフェリーの発着所にある町に生まれました。
西に雲仙岳、東に小岱山を望む風光明媚で静かな町です。
私の先祖って、どこからきたのかしら…。
そういえば、養殖場のおじさんが、こんなことを言ってました。
「金魚の原産地は中国江西省で、日本に初めて入ってきたのは、西暦1502年泉州左海の津(現在の大阪府堺市)だった」って。
それが長洲町にどのようなルートで入って来たか、はっきりとはわからないんです。
でも、肥後(熊本県)細川藩の記録には「長洲で金魚養殖がされていた」とあるそうだから、約350年前には、わたしたちのご先祖様は、すでに養殖されていたわけですよネ。気が遠くなりそう…。
ただ、いまみたいな大量生産になったのは明治時代だそうです。
それでも、100年以上になるんですネ。
今では、有名な奈良県大和郡山市や愛知県弥富市などと並んで、長洲町も金魚の名産地といわれるようになりました。
それは、私たち長洲金魚をこよなく愛し、情熱を持って養殖に力を注いできた、養魚場のおじさんたちがいてくれたお陰なんですよ。
私のお友達には、リュウキン、デメキン、ランチュウ、江戸川リュウキン、ジャンボシシガシラ…と、色んな品種がいます。
そして、九州全域を中心に、西日本や遠くは東北地方など、全国に出荷されているんですよ。
長洲町養魚組合に加盟しているのは、現在12人。それぞれの養魚場で、さまざまな種類の金魚を生産しています。
金魚を飼いたいと思ったアナタ。きんぎょマップ をご覧になって、ぜひ、長洲町に遊びにきてくださいネ。