金魚の品種最終更新日:2025年03月07日
オランダシシガシラ
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わたしの名前は、『オランダシシガシラ』。
頭の形が獅子の長い鬣(たてがみ)を思わせるような肉瘤があるから、「シシガシラ」なんですって。
「オランダ」というのは、西洋のオランダからきています。
中国から琉球(沖縄)へ…琉球から長崎へ、ご先祖様は、旅をして来たそうなんだけど、当時の日本は、鎖国だったので外国との貿易をやってなくて、ただ一国だけオランダが入国できたんだって。そこで珍しいものや貴重なものを「オランダ物」と呼んでいたので、わたしのご先祖様も貴重品として「オランダ」が付けられたんだって!
もっとも、琉金の変異した琉球獅子頭から更に変異したんだそうだけど。
親類の中には、紅白・黄色・黒色・橙黄色など、色んな色が生まれているんですよ。
わたしは、生まれて1年位は見栄えが良くないけど、3年~4年と成長してくると、頭の肉瘤が発達して最高級と言われる優美なものになるんです。
わたし、今年のコンテストに出場して、入賞したんです。
審査員のおじさんの前できれいで優美に泳ぐのは大変だったのよ。
でも、入賞して養植場のおじさんの喜ぶ顔を見たら、うれしくて…跳ね回ったんです!
それでは、皆さんに仲間を紹介します。初めに紹介するのがデメキン君です!
デメキン
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その名のとおり、左右に目が飛び出していて、「支那金魚」と言われていたこともあったんですって。
琉金の突然変異からできたものなんだそうです。
そうそう、あの特徴ある目玉が、たまに「ポロリ」と落ちることがあるんですよ。知ってました?
でも、心配ないんです。また少しずつ、出て来るんです…!気長に、我慢強く待ってネ。
そうそう、目玉が上を向いている魚がいるでしょう。
そんなに笑わないでネ、頂天眼(チョウテンガン)君と言うんです。別名“デメランチュウ”と呼ばれていたこともあったんですって。
頂天眼(チョウテンガン)
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背ビレのないことから、デメキンとランチュウの雑種だって思われていたけど、本当は、アカデメキンの突然変異みたい…?
これにもおもしろい話が残っているんですよ。
出身地中国で、口の小さな土瓶の中に住んでいて、光とエサが上の方から来るので、それを待っているうちに目玉が上向きになったんですって…!
みなさん、頂天眼君を上から覗き込んではビックリしているけど、そんなことしなくてもビックリしたような顔しているって言って、仲間で笑ってますヨ。
それから次に紹介するのが水泡眼(スイホウガン)君です。
水泡眼(スイホウガン)
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この袋は、本当は水泡ではなく、眼球の角膜が膨脹したものなんですって。とてもユニークですネ!
この水泡のバランスが左右均等のものほど良い魚と言われているんです。デメ金君といっしょだよネ。
丹頂鶴に似ている金魚がいるでしょ?名前もそのまま、丹頂(タンチョウ)って言うんです。
丹頂(タンチョウ)
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この丹頂君、よく見ると私に似ているでしょう。
全体に大柄で尾も太く、体形はそっくりだなんて言われています。
茶金(チャキン)
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そうそう、この魚も似てると言われています。
壁のところでジッとしている茶色の魚…茶金(チャキン)君です。
琉金君に似ているのと、2種類あるんですよ。
長洲町には、他にも色々な金魚がたくさんいるんですよ。是非遊びにきてくださいね!