JFAこころのプロジェクト「夢の教室」を実施しました!
最終更新日:2025年02月14日

JFAこころのプロジェクト「夢の教室」を小学校で実施しました!

  公益財団法人日本サッカー協会(JFA)が行うこころのプロジェクト「夢の教室(ユメセン)」を10月23日~25日、町内各小学校5年生を対象に実施しました。
 夢の教室では、夢を実現させてきたアスリート等が「夢先生」として教壇に立ち、自身が困難を乗り越えてきた経験を語り、夢を持つ素晴らしさや努力を続ける大切さなどを伝えました。
 ◆「夢の教室」では、はじめに体育館でゲームの時間を行い、夢先生と子どもたちが一緒に体を動かし、目的を達成するために仲間と協力することの大切さをなどを学びます。

10月23日(水曜日) 【 六栄小学校 ・ 清里小学校 】 徳南 堅太さん(フェンシング)


徳南
 

 【夢先生の紹介】

 高校進学後にフェンシングに出会い、全国高等学校選抜フェンシング大会や国民体育大会で団体3位という成績を収めた。大学進学後にはU-20日本代表にも選出。大学3年時からは日本代表(アジア選手権大会・世界選手権大会代表)にも選出された。大学卒業後はクラブチームに在籍しながら競技を続け、2011年には男子サーブルにて全日本選手権大会優勝。2016年のリオデジャネイロオリンピック、2021年の東京オリンピックにも出場。現在はフェンシングの解説や技術指導など、多岐にわたり活動している。

 
フェンシング ゲーム 講話
フェンシングの基本の動きを実際に体験しました。
瞬時に動く徳南さんに、子ども達は思わず驚きの声を上げました。
 
アシスタントの進行でゲームが進みます。
今回は元サッカー選手の川邉隆弥さんがアシスタントです。
ゲームをクリアするためには、短い時間でアイデアを出し合い、クラスの意見をまとめたり、協力し合う必要があります。真剣に取り組みながらも、笑顔の絶えない時間です。
教室では、徳南さんがフェンシングを始め、日本代表になるまでを話されました。
「伝えたいことは3つあります。“挫折” “環境を変える” “納得”。挫折を味わうときがきます。その時に何ができるのかを考え、環境を変えることも大事です。自分はやり切ったと納得するまで目標や夢に向かって突き進んでほしい」と子ども達に伝えました。
 

10月24日(木曜日) 【 長洲小学校 】 新井 周さん(卓球)

新井
 

【夢先生の紹介】

 中国・北京出身。両親ともに元卓球中国代表、叔父は元卓球世界チャンピオンという環境の中で育ち、16歳で日本に留学。1993年にインターハイの男子シングルスで初の留学生王者に輝く。大学4年生時には、全日本学生卓球選手権大会で準優勝。1997年に日本人女性と結婚し、1999年に日本国籍を取得。1998年に株式会社グランプリに入社。同社卓球チームでは、全日本社会人卓球選手権大会シングルス、ダブルスで優勝するなど活躍。2006年からは選手兼監督といて日本卓球リーグ優勝を果たす。その他、全日本実業団優勝、国体優勝、全日本卓球選手権大会混合ダブルス優勝など数々のタイトルを獲得。また、日本代表としてもアテネオリンピックや世界卓球選手権などで活躍。現役引退後は、卓球スタジオを運営し、指導、育成にあたっている。

たっきゅう ゲーム2 講話
新井さんが実際にサーブを見せてくださいました。元オリンピック選手が打つ変化球に子ども達は大歓声!
一流の技を見ることができた貴重な体験でした。
ゲームをクリアするために全員で話合い、意見を出し合います。子ども達からはゲームをクリアしたい強い思いと、楽しい気持ちが伝わってきます。 大舞台で活躍したこともある新井さんですが、大変な苦労も多くされていることが分かりました。「周りの人に素直に“ありがとう” “ごめんなさい”と素直に言える人になってほしい」と子どもたちにエールを送ってくださいました。

10月25日(金曜日) 【 腹赤小学校 】 菊地 里江さん(陸上)

きくちさん
 

 【夢先生の紹介】

 小学3年生時にキクノジュニアアスリートクラブで陸上競技を始め、小学5.6年時にはリレーで全国大会に出場。中学3年時には走り幅跳びで全国大会に出場。高校1年時には近畿ジュニアで3位入賞。その後、女子400m・800mで全国大会や国民体育大会に出場。国体では女子800mで5位入賞を果たす。大学進学後は、女子800mで当時の中四国学生新記録を樹立。大学3年時には、日本陸上競技選手権大会の女子1500mで3位に入賞し、当時の和歌山県記録と中四国学生記録を更新。また、大学3.4年時には全日本大学女子駅伝に出場。大学卒業後の2014年にヤマダ電機女子陸上部に加入し、2015年に現役を引退。引退後は、結婚・出産を経て、3人の男の子を育てながらかけっこ教室などを開催。走る事が苦手な子どもや、記録が伸びずに悩んでいる子どもたちなど、たくさんの子どもたちが走ることを通して笑顔になれる活動をする。

 
ゲーム ゲーム 講話
菊地さんと走りながらクラス全員でクリアを目指します。互いに助けあうことが重要なゲームでは、友達のピンチを助けたり、皆で協力しあってクリアを目指しました。 元サッカー選手 川邉隆弥さんの進行でゲームが進みます。
ゲームはその日初めて聞くものです。少し難しいルールであったにもかかわらず、機転とコミュニケーションで菊地さんと子どもたちは見事にクリアすることができました。
 
陸上を始め、つらい時期もあったが乗り越えてきたという菊地さん。
「夢がなかったら挫折があったときに乗り越えられない。些細な夢でもいいから自分で決めた夢に向かって進んで行ってほしい」と子ども達に伝えました。
 

 長洲町では、本事業を平成22年度から実施しており、中学校2年生と小学校5年生でこの「夢の教室」を体験しています。今後も町の子ども達のすこやかな成長を支えるため、この「夢の教室」を通じて、子ども達の豊かな心の育成を図ります。