令和6年度【男女共同参画防災ワークショップ 】事業報告
最終更新日:2024年12月10日

 

令和6年度 長洲町男女共同参画防災ワークショップ ~ 事業報告について ~

 これまでの大規模災害の教訓から、日本全体で防災意識の向上はもちろんのこと、『男女共同参画の視点』から防災・減災に取り組むことが重要とされています。
 長洲町では、男女共同参画の分野から、長洲町の防災意識の向上、地域防災の強化に働きかけられるような機会を作ることを目的として、今回、内容の異なる男女共同参画防災ワークショップを2回開催しました。
 この記事では、2回のワークショップの開催内容を報告いたします。
 

第1回(10月5日開催)災害を”3日間乗り切る”ための防災ワークショップ~備えることから始めよう~

 
第1回ワークショップチラシ

講師:上野 美登(うえの みと)さん

長洲町では、大昔に比べると、川の氾濫による住宅被害も減少しました。
熊本地震の際には、大きな被害や人的被害が比較的少ない地域でありました。
そのため、避難する時の防災リュックなどの備えや、家に防災用品をストックしておくなど、
防災への備えについてあまり意識していない方も多いのではないでしょうか。

第1回のワークショップでは、防災への第一歩である「備え」について考える、
ワークショップを行いました。

  

危機管理対策室の話と町の防災備蓄品の現状について

危機管理対策室からの話

はじめに、長洲町役場総務課「危機管理対策室」の職員から、町の避難所や過去の災害時(台風)の
避難者数などについて説明がありました。

また、町の防災備蓄品にはどのようなものがあるのかについても説明がありました。

  

ワークショップの様子

上野さんワークショップ1
ラップポンの説明
上野さんのワークショップ 導入のおはなし防災備蓄品である自動ラップ式簡易トイレ「ラップポン」の紹介
「水を使わない」「密封できる」衛生的なトイレは災害時に最適です
グループワーク1
グループワーク2
グループワーク「防災リュックをつくってみよう」
グループ内で1人決め、その人が3日間過ごすのに必要な
水や食料などをみんなで考えます
1つのリュックに詰めています
男性、女性、年齢でも水のペットボトルの量など
異なるようです
グループワーク3
グループワーク発表
用意された物資以外に必要なものはないか、
グループ内で意見を出し合います
【 グループ発表 】
リュックの中身をグループごとに発表しました
 

参加者の声(一部をご紹介します)

・他の経験豊富な方々、世代が違う方々との意見と交わすことで、違う視点をもって参加できました。子育て世代の必要な物をそろえていきたいと思います。
・わかりやすいお話で、身近なことでとても参考になりました。これから考えていきたいテーマ、すぐにでも実行すべきこともたくさんありました。
・足が不自由で、段差があるところや和式トイレも苦手です。避難時どうしようかと思います。
・グループの方とたくさん話ができてよかったです。このように対話していくことで、いざという時に助けあえるつながりができると思います。


第2回(11月16日開催)男女共同参画の視点から、気づきの防災ワーク~平常時できないことは 災害時もっとできない~

11.16ワークショップチラシ

講師:上野 美登(うえの みと)さん

災害時は、避難所などにおいて、女性や子どもが性犯罪・性暴力などの
被害者になるという事件が現実にあります。
また、要配慮者への支援が行き届かないなど、平常時における社会の課題が顕在化します。
災害対応力の強化には、『男女共同参画の視点』からの備え・行動が必要です。

第2回のワークショップでは、長洲町内の防災士や女性消防隊、自主防災組織の代表など
日頃から防災活動に携わっている方々を集め、
「避難所でこんな時はどうする?」といったテーマに沿ってみんなで話し合いました。
 

ワークショップの様子

ワークショップ11.16導入の話
ワークショップ11.16防災リュックの紹介
上野さんのワークショップ 導入のおはなし
災害時の”トイレの問題”は最重要課題です
第1回のワークショップで行った
「防災リュック」も展示しました。

ラップポンの紹介
グループワーク1
防災備蓄品である自動ラップ式簡易トイレ「ラップポン」の紹介
手すりのフレームに備え付けると丈夫で転倒防止になります
グループごとに「避難所=体育館」と想定して、
導線の確保や着替えスペースなどの場所を考えました
グループワーク2
グループワーク4
グループ内でも意見やアイデアはさまざま
講師の上野さんから、<5つの質問>がありました                                                                                                                                   
質問ごとにグループで出た意見を発表しました
 

参加者の声(一部をご紹介します)

・平時の備えから少しずつ始めたいと思います。それぞれの立ち位置で、多様な視点で、ということを心にとめていきたいと思います。
・色々な考えがあり、やり方も考えさせられました。何が正しいか、正解はないとの事、とても勉強になりました。
・自分でできる災害時の心がまえ等、地域の人達で考える必要があることを、もっと知らせる方法が必要だと思いました。
・一人では考えつかないけど、数人で話し合えば良い知恵が出る。
・自動ラップ式簡易トイレ「ラップポン」は、使い方を皆が知っていないといけないと思います。地域の公民館などで行われている健康体操教室などで、デモではなく実際に使用してみないとわからないこともたくさんあるはずです。実体験ができる機会を作ってほしいと思います。

 

最後に

 長洲町の男女共同参画事業として初めて開催した2回の男女共同参画防災ワークショップを通して、”男女共同参画”という言葉や長洲町がどのような取り組みを行っているか、参加者の皆さんにお伝えする機会を作ることができました。
 また、住民の生活に身近な「防災」をテーマにすることで、講師の上野さんのお話やグループワークでの活動から、『防災・減災と防災力の強化には”男女共同参画の視点が大切”』という気づきにつながったのではないかと思います。
 「長洲町男女共同参画計画」の中で、防災・減災の推進以外にも、男女共同参画社会の実現のための多くの目標や課題があります。今後も、町民の皆さまに関心を持っていただけるような、また、一緒に考えられるような講座や研修会などを行い、男女共同参画の取り組みを進めてまいります。



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